高い放射線量「近づけない」 原発の消火活動阻む (懂 ...

来源:百度文库 编辑:超级军网 时间:2024/05/09 09:35:40
何とかしたいのに、近づけない――。爆発や水蒸気の噴出、火事と相次ぐトラブルをなんとか収めようと、福島第一原発の中では16日も早朝から、空と陸から必死の作業が続けられた。だが、放射線の壁は厚かった。

 午前5時45分。4号機原子炉建屋4階から炎があがっているのが確認された。消防車4台、消防隊員17人が駆けつけた。

 発電所が消防隊に示した敷地内の被曝(ひばく)線量は、午前6時20分現在で1時間あたり最大400ミリシーベルト。極めて危険なレベルだった。

 指揮者1人が、発電所内の緊急時対策室で消火活動について打ち合わせをした。残る隊員16人が正門の外で待機する中、3号機から白煙が上がっているとの情報。結局消防隊は現場を確認することなく、午前11時半に引き揚げるしかなかった。

 「人が近づいていないので、正確な把握はできておりません」

 16日夕方、東京電力本店で開かれた会見。担当者は、強い放射線で作業が困難になっていることを訴えた。現場の状況すら把握できない。4号機原子炉建屋から上がった煙が消えているのを確認したのも、遠く離れた高台からだ。

 東電によると、同日午前には180人以上が福島第一原発に集まり、消火作業や給水作業に備えた。しかし、午前10時43分、毎時100ミリシーベルトの放射線量が測定された。作業員の年間線量の上限に当たる。避難指示を出すしかなかった。

 約1時間後、その測定値は誤報と判明したが、避難した後だった。

 この日、陸上自衛隊のヘリコプター3機も現場に向かった。UH1ヘリコプター1機とCH47輸送ヘリコプター2機。搭乗している隊員は全員、防護服を着用していた。かなり動きが制約される中での操縦だ。
UH1ヘリが周辺の放射線量を測定。作業に問題がないと判断されれば、(1)CH47に最大積載量が7.5トンの水のうをぶら下げて海水をくみ上げ(2)原子炉上空でホバリングをしながら水のう中央部が開く形で水を投下する――という段取りだった。

 CH47に水のうをぶら下げて水を投下するのは、山火事などの消火活動の際に陸上自衛隊が使っている方式。作業自体は手慣れている。とはいえ、原子炉上空でホバリングしながら水を投下するのは「考えたことさえない話」(自衛隊幹部)という。

 結局、UH1による計測結果から指揮官が「作業の継続は危険」と判断し、この日の投下は見送られた。何とかしたいのに、近づけない――。爆発や水蒸気の噴出、火事と相次ぐトラブルをなんとか収めようと、福島第一原発の中では16日も早朝から、空と陸から必死の作業が続けられた。だが、放射線の壁は厚かった。

 午前5時45分。4号機原子炉建屋4階から炎があがっているのが確認された。消防車4台、消防隊員17人が駆けつけた。

 発電所が消防隊に示した敷地内の被曝(ひばく)線量は、午前6時20分現在で1時間あたり最大400ミリシーベルト。極めて危険なレベルだった。

 指揮者1人が、発電所内の緊急時対策室で消火活動について打ち合わせをした。残る隊員16人が正門の外で待機する中、3号機から白煙が上がっているとの情報。結局消防隊は現場を確認することなく、午前11時半に引き揚げるしかなかった。

 「人が近づいていないので、正確な把握はできておりません」

 16日夕方、東京電力本店で開かれた会見。担当者は、強い放射線で作業が困難になっていることを訴えた。現場の状況すら把握できない。4号機原子炉建屋から上がった煙が消えているのを確認したのも、遠く離れた高台からだ。

 東電によると、同日午前には180人以上が福島第一原発に集まり、消火作業や給水作業に備えた。しかし、午前10時43分、毎時100ミリシーベルトの放射線量が測定された。作業員の年間線量の上限に当たる。避難指示を出すしかなかった。

 約1時間後、その測定値は誤報と判明したが、避難した後だった。

 この日、陸上自衛隊のヘリコプター3機も現場に向かった。UH1ヘリコプター1機とCH47輸送ヘリコプター2機。搭乗している隊員は全員、防護服を着用していた。かなり動きが制約される中での操縦だ。
UH1ヘリが周辺の放射線量を測定。作業に問題がないと判断されれば、(1)CH47に最大積載量が7.5トンの水のうをぶら下げて海水をくみ上げ(2)原子炉上空でホバリングをしながら水のう中央部が開く形で水を投下する――という段取りだった。

 CH47に水のうをぶら下げて水を投下するのは、山火事などの消火活動の際に陸上自衛隊が使っている方式。作業自体は手慣れている。とはいえ、原子炉上空でホバリングしながら水を投下するのは「考えたことさえない話」(自衛隊幹部)という。

 結局、UH1による計測結果から指揮官が「作業の継続は危険」と判断し、この日の投下は見送られた。